【そんなことまでやらなくていいよ！】

昨日は転居のお知らせとご挨拶に。

僕らのニューアジト“ANNEX GIZA”

 

ビルの不動産屋さん。管理会社さん。

そして同ビル内に入られているテナントや企業さんへご挨拶周りに。

 

さすがここは穏やかな街北堀江。

どこも女性の多いオフィスで、金曜日の午後らしくゆっくりとした時間が流れていました。

 

 

名刺とフライヤーと手土産を手にご挨拶すると、

『ご丁寧にありがとうございます！』

そんな感じで顔合わせさせて頂き、周辺環境にも恵まれて新スタートを送れています。

 

 

僕は筋と義理は果たしておかないと自分が気持ち悪いタチなので。

本来そこまでする必要無いと思われがちですが、やっぱりちゃんとご挨拶して。

 

どんな奴がどんな事業をここでやっているのか。

周りの方々にもちゃんと知っておいて頂きたいと思ってるんですね。

 

 

『Partyup てなんや？』

『パー券とか売り付けてくるんちゃう？』

 

そんな感じで怪しまれてもイヤでしょ。

一緒に生活する以上は相手のことを知りたいし、知っておいて頂きたいと思うのです。

 

そんな中で思い出したのが表題のワード。

「そんなことまでやらなくていいよ！」

 

これは僕が20代の頃。

公私共に良く先輩や上司から言われていた言葉。

 

「そこまでしなくていいのに。」

「そんなことまでやらなくていいから。」

 

周りの大人にこう言われる度に、

『やったらダメなんですか？ダメならヤメます。但し“やらなくてもいい”なら僕は一回やってみます。』

 

 

まぁ生意気盛りの20代でしたからね。

鬱陶しい切り返しですよね。

自分で聞いてても腹立つわホンマ。

 

——

「そんなことまでやらなくていい」

こう言う人達のホンネは二つあって。

 

一つは“そんなに頑張らなくていいよ”“無理しなくていいよ”。

これは一種の愛だと感謝で捉えてます。

(勝手にやってるんだからほっとけ、とも思いますが)

 

 

もう一つは　“そんなんされたら次から俺らもやらなあかんやんけ。めんどくさいからやめてくれ。”　のパターン。

 

 

例えばいつもはお弁当をそのまま渡しているコンビニが。

「温めますか？」

とサービスして温めてお客様に渡した時。

 

 

一旦はCS(お客様満足度) が上がりますが、次の来店時に上記のやり取りが無かっただけで、

「あれ？この前は温めてくれたのに。サービス悪くなったな。」

とマイナスの効果を生んでしまいます。

 

 

僕がやっていたのはつまりこういうことで。

人によってはスタンドプレーに捉えられ鬱陶しがられます。

「面倒な仕事増やしやがって！」とね。

 

でもある人にとっては、

「いいサービスだね！みんなでやろう！」

となるのですが、そこは残念な話。

 

日本の企業構造とサラリーマン体質の中では殆どそうならず。

前者のように疎んじられて“良かれと思ったサービス”が一人の傲慢として終わってしまうことが多いのです。

 

 

僕はこれがとにかく嫌いでした。

 

勿論その後は根回しをしたり。皆で出来るようなスキームを作ったりと搦め手で努力はして来ましたが。

それでも『とにかく出来るだけ楽をしたい』人からすれば僕のような存在は迷惑以外の何者でもありません。

 

 

なので僕は常々部下や後輩にこのように指導して来ました。

「自分がやった方が良いと思ったことは全部やれ！」

「明らかにやらない方が良いと分かっていること以外は全部一回やってみろ！」

「やった方が良いと思ってやってみて、失敗したら責任は取る！」

 

 

そう伝えることで、

『やってみたいこと』『やった方がいいこと』『喜ばれること』

を自ら考える能動的な人間を創ることが出来たのです。

 

 

勿論。そのボーダーは人それぞれですから。

僕からすれば明らかに失敗ルートを進んでいる場合もあります。

 

それでも、本人が「やった方が良い」と感じたならばそれは結果が見えるまで止めません。

 

自らの体験で学ぶこと。

何が誤っていたのか考えること。

結果を素直に受け入れること。

 

そんな副産物が待っているからです。

 

更に、僕の目からは事前に失敗が予測されたとしても。

これも分からないもので稀にホームランが産まれることさえあります。

こうなったら僕の負けで、素直にそれを認めて部下や後輩から学ぶようにしています。

 

——

「そんなことまでやらなくていいよ！」

 

この一言は、上記のような多くの結果を生む可能性を全てゼロにしてしまう強力な魔法です。

仕事だけでなく、子育てや学校教育にもたっぷり含まれています。

 

 

だから、僕は今までもこれからも。

『やらない方が良いこと以外全部やる』

 

それがコスパの悪い内容だったとしても。

遠回りしてしまうようであっても。

やらないで後悔する苦しさよりは遥かにマシです。

 

 

今回のご挨拶や義理通しにしても、そこからまた新たな御縁が生まれる可能性だって無限にあります。

そのくらい人と人の出逢いが創り出す可能性は神秘的だし。

数多の奇跡の果てに起こるのが御縁だと思っていますから。

 

 

今日も新しい御縁を創りに！

街に繰り出して来ます！

ウヒョー！

 

 

一窯のパンを焼き損ねれば一週間、
収穫が悪ければ一年間、
不幸な結婚をすれば一生を棒に振る。

（:エストニアの諺）