【仕事は一生を掛けた大恋愛①】
なーんてことを言うと。
昭和時代プンプンの「24時間働けますか」モーレツサラリーマンみたいに思われるかもしれませんが。
(新卒がこんなんみたらすぐ辞めたくなるよね)
僕は基本「仕事≒恋愛」だと思っています。
ちょっとだけ説明を。
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この数日。
新しい企画や商品を作成し、
企業さんや今までのお客様に相談、提案するような日々が始まっています。
そんな中僕たちが大切にしているのは、必ず最初に「相手にどんなメリットが与えられるか」 を考えること。
現代の世の中には「売りたい人」が溢れています。
店舗をやっていてもサロンに移っても。
引っ切り無しに営業の電話やFAX(これも旧時代の遺物)、或いはメールが鳴り止みません。
そのどれもが、
「うちの商品買ってください!」
「うちの会社と契約して下さい!」
その一辺倒で、こちらがどんな状況で何を求めているのか。
一切お構いなしにテンプレートを送りつけてくるだけなんですね。
僕はこういった営業が嫌いなので、まず最初に「相手が何を求めているのか」「何に困っているのか」全力で推察する(或いは直接聞いちゃう)ことからスタートします。
恋愛も同じ。
「俺はこれ食べたい!」
「この映画見たい!行こう!」
「今日は大盛りラーメンの気分!お前もそうだろう!?ついて来い!」
「プレゼント欲しい!ご飯作って欲しい!耳かきして欲しい!」
こんなオラオラ野郎も、最初だけは“オトコらしくて素敵☆”となるかもしれませんが、
長期間一緒に生活するのは絶対にしんどいはずです。
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僕は恋愛も仕事も、
「相手に何を与えるか」「自分が何をして挙げられるか」からスタートします。
その中で自分が与えられる範囲なんてたかがしれていますから、自分の範疇でどうにもならない場合には信頼できるまた別の相手を紹介したりもします。
それが例え「紹介」だけであったとしても、困っている相手にしてみれば十分な「メリット」ですからね。
これを「ギバー」と言います。
与えることを中心に考えている人のことです。
逆に自分が奪う、求めることを中心に考えている人を「テイカー」と言い。
与えることと求める(奪う)ことのバランスを考えつつ動くようなタイプは「マッチャー」と呼ばれます。
(※アメリカの心理学者アダムグラントより)
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僕は原則自分が「与える側でいたい」と思っている人間なので、
お客様や企業。広くは世の中に何を与えられるか。
日々真剣に(緩めに、日向ぼっことかしながら)考えています。
そしてこれは自分の体験ですが。
人のために使ったお金や時間って、必ず倍以上になって戻って来るんですね。
勿論単純に「金額が倍」と言うわけでは無く。
その倍以上の価値の何かが、自分の下に舞い込んでくるのです。
以前従業員にこう話したことがあります。
「今、自分が本気で困っているとして。
君のことを本気で助けてくれる人が何人いるか?」
20代の彼らは真剣に悩んでいました。その後に僕はこう続けました。
「もし今、思い浮かばないならばそれは“自分が人を助けてきた”ことが少ないからだ。
自分を助けてくれる人は、自分が過去に助けて来た人。
自分が他人の為に使ってきた時間、お金、身体。
これが“徳貯金”として自分の財産になる。」
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話を戻します。
それが例え仕事であれ恋愛であれ。
与え続けることで自分が幸せになる。
「自分が幸せになりたいから人を幸せにする」という算段でもなくて。
「人を幸せにすること」
「人に与え続けること」で自分は必ず幸せになれると。
信じているから“ギバー”に徹することが出来るのです。
ここまでは「仕事と恋愛のスタンス」の話。
次は「仕事を恋人として」捉えた時の恋愛の話です。
<つづくよ!>
一生の仕事を見出した人には、ほかの幸福を探す必要はない。
(カーライル)