【何故モテない人たちは同調してしまうのか②】
さて前回の続き。
少し思い出話をします。
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僕が本気で「モテたい!」と思い始めたのは中学時代後半のこと。
ただその段階で急に何か行動に移せるほど、
思春期の山田少年はアグレッシブではありませんでした。
ちょっと気になった子が好きなアーティストのCDを買ってみたり。
その子が読んでいる本を自分も読んでみて共通の話題を作ってみたり。
それくらいが精いっぱいのおぼこい少年だったのです。
具体的にシフトチェンジしたのは高校に入ってから。
まずやったのは、「周辺環境を変えること」。
勿論、当時16歳の僕がそんな論理的かつ狡猾に考えて行動していたわけではありません。
「ちょっとこうしてみようかな?」くらいに思ってやったら、結果的にそうなったというだけの話。
一つ目に変えたのは「生活環境」。
チョイスした高校は通学に一時間かかるような自宅から離れた高校。
15分の距離に同偏差値で入れる学校もあったのですが、
「何かを変えてみよう」と思った僕は敢えて、知り合いも少ない離れた高校を選択しました。
(家から近い方の高校には中学の同級生も多く進学していた。)
次に変えたのは「友人関係」。
それまでの僕はどちらかと言うと大人しく真面目な中学生でしたので、友人もインドアで大人しく当たり障りのない人間関係が多かったように思います。
それまでとは何かを変えたかったので、
目の前の席にいた金髪&ピアスの山口君に話しかけたり、
授業中にX-JAPANの曲をイヤホン音漏れお構いなしの爆音で聞いている佐々木君らとバンドを組んだりしました。
まぁそんなこんなで。
いつの間にかクラスのカースト上位と行動を共にしたり、
文化祭等の学校行事の中枢に入り込むようになってからは同性異性関わらず友人関係に恵まれて、
高校、そして大学とそれなりに謳歌してきたわけです。
今思えばあの時。
思い切って「えいやっ!」と家から離れた、
誰も知り合いがいないような高校に飛び込んだこと。
僕がその後の人生に於いて“人見知りゼロ”“メンタル鋼”のようなキャラクターを築いたきっかけだったように思います。
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翻って現代のモテないブラザーズのお話。
「独身貴族」
「同年代」
確かにこんなカテゴリーは居心地も良く楽に違いありません。
でも、想像してみて下さい。
そこにいる皆さんがそっくりそのまま60,70歳を超えて、
誰一人家庭も持たずに独居を続け、たまの気まぐれに居酒屋やカラオケで談笑している姿を。
「わぁ~~!楽しそう!」
ってなりました?
なった人はもう、知りません。
ならんよね。多分。
ならんと思います。
もし本当に変化を望むならば。
自分が具体的に想像する将来のイメージ。
そのイメージに出来る限り近い人の側に自分を置いてみること。
そして何か一つでも良いから真似をしてみたり、行動を近づけてみること。
「自分に近しい人間3人の平均値が自分」
ならばまず、周辺環境や人間関係を変えてしまうのです。
「変わろう変わろう!」と思いを強くするだけではダメ。
環境を変えて実際に行動した人にだけ、結果は訪れるということ。
あ。これらは全て、
「モテたい人」
「結婚したいと思ってる人」
に対しての話です。
そう思ってもいないのに、無理やりそうすべき!とか。
そんな話じゃ全然ありませんので。
念のため。
私達は年齢を重ねるにつれて、
時間の価値をいっそう鋭く感じるようになる。
実際、時間以外のものはまるで大したものではないように映じてくる。
そしてこの点で、私達はいよいよ悲惨な人間になってくる。
(ハズリット)