【子ども部屋おじさん】

個人的には2019年の流行語大賞を早々と進呈したいと思っているパワーワード。

それが「子ども部屋おじさん」。

 

 

 

ちょっと前までは「パラサイトシングル」なんてふうにも言われてましたが。

青年期を過ぎても実家を離れずにそのまま住み続け、

結婚もしないような方たちを指して言う言葉ですね。

 

 

このところネガティブな事件もある為に一部勘違いされがちですが、

「パラサイトシングル」「子ども部屋おじさん」は決して引きこもりやニートを指している言葉ではありません。

 

実家から通って働いている人もいますし、しっかりと経済的な援助を家庭にしている人だっています。

 

 

かくいう僕自身も家庭の事情があるとはいえ、30歳までは子ども部屋おじさんでしたから。

決してそれを揶揄して書いているというわけでは無いことを最初にお断りしておきます。

 

——-

 

つい最近の話。

 

とある方から、

「元々家庭環境が複雑だったので、新しい環境や新しいコミュニティに飛び込んでいくことに何の抵抗もない。」

 

という話がありました。

 

思い返してみると僕も同じような所があって。

元々自分の家がそんなに好きではなかったので、中高生時代は度々家出をして祖母や叔母の家に住みついたり。

 

 

成人を過ぎてからも、一人暮らしの女の子の家に入り浸ってそこから大学や仕事に行くことさえ多々ありました。

(まぁまぁのクズでした)

 

 

そもそも大学受験の段階で家を出たいと願って、出来る限り実家から離れた大学を受験したものの遠くの学校は悉く全滅。

 

 

合格した大学は実家から一時間で通える範囲の場所にあり、残念に思ったのと同時に、

「あぁ、これは今家を出ていくべきではないというお運びだな。」

と自分に言い聞かせるように納得したものです。

 

——-

そんな僕らの生い立ちと今回の「子ども部屋おじさん」を比較したときに。

これはおそらく”幸せで理想的な家庭像“の行く先なのかなと。

思ったのです。

 

 

そもそも「成人してからも実家に住み続ける」理由としては、

 

・家庭環境が良い(自分の居住スペースがある)

・家族仲が良い(少なくとも過去に至るまでは)

・家庭内が経済的に安定している

・つまりはトータルで居心地が良い

 

ということが必然なのです。

 

例えば借金を抱えて家を売らなければならなかったり、

家族(親子)の折り合いが良くなかったりしたら、

本人の意思とは無関係に「家を出ざるを得ない」状況に追い込まれるのが通例。

 

 

言い換えるならば「危機的な状況」が無かったから、

「今もなお実家にパラサイトしている」と言うことなんだろうなと。

想像するに難くないのです。

 

——–

 

家庭環境が複雑で家を出て、新しいコミュニティにどんどん挑戦していく人生。

 

家族の折り合いが良くなく、外の世界に安息を求めて出ていく人生。

 

家庭が安心安全で一生実家に住み続ける人生。

 

経済的にも家族仲も恵まれていて何不自由なく過ごしていく人生。

 

 

どれが一番、なんてランク付けは出来るはずもない話ですが。

 

「自分がどう生きたいか」

または

「我が子にどのような人生を歩ませたいか」

 

これを決めるのも全て自分だということ。

 

 

「親が甘やかしたから何もできない自分になってしまったんだ!」

なんて50歳を過ぎたオッサンが自分の人生の失敗を他人のせいにしている姿は、滑稽を通り越して哀れですもんね。

 

———

 

「子ども部屋おじさん」も見方を変えれば、

 

「家族を大切にし」

「実家を支え」

「家督を継いでいく意思のある」

 

素晴らしい人間です。

 

僕のような「アグレッシブジプシーおじさん」も、

 

「新しい世界のコミュニティをどんどん求め」

「様々な価値観のある人生を享受し」

「自分の生い立ちとはまた違う、新しい家庭像を切り開いていく」

 

という意味では素敵な人生でしょう。

 

 

大事なのは「今そこにいる意味」を自ら見出せるかどうか。

そしてその目標に向かってしっかりと道程を踏んでいるかどうか。

 

この二つでしょう。

 

どんな人生であれ、

「自分の人生の理由を誰かに求めるのはすげぇダセーよ」

ってことです。

 

 

「全部自分で決断してきた」

 

そう言い誇れるような人生がきっと幸せなんだと思うのです。

 

 

自分自身の道を迷って歩いている子供や青年の方が、

他人の道を間違いなく歩いている人々よりも好ましく思う。

(ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ)

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