【結婚後の男性の変化は家庭環境に起因する①】
前回持ち出した「こんなはずじゃなかった婚」のお話。
例えば最近ですが、こんな話をいくつか聞きました。
・結婚してから旦那が家事の手伝いをしなくなった
・結婚後喧嘩をしたら、机を「バンッ!」と叩くことがあった
・結婚後待ち合わせに平気で遅れたり、時間にルーズになった
いずれも新婚女性からのお話です。
共通するのは「結婚してみたら相手の新しい一面が表れてきた」と言うようなよくある話。
今まではこんな話も“よくある他人の話”だったので気にも留めていませんでしたが、
いざ近しい人の話になるとそうもいきません。
僕なりに話を聞きながらいろいろと考える機会を頂きました。
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数組の夫婦(の旦那さん)に共通するのは、
「恋愛中=彼女」が「結婚後=奥さん=お母さん」になってしまっているということ。
奴隷扱いとまでは言い過ぎかもしれませんが。
どこかで「やってもらって当たり前」のようなニュアンスを感じ取れます。
(とはいえこれも片一方からの話しか聞いてませんから,すべて断言はしませんが)
封建的!男尊女卑!
そんな言葉が聞こえてきそうですが。
僕にはそこまで「深く考えて」男性陣がこうなっているとも思えないのです。
「家事は女性がやるものだ!やって当たり前!」なんて語気を強めて言っているというほどの話でもなく。
あくまでも「あれ?やってくれないの?僕何か間違ってる?」 くらいの軽―いニュアンスなのです。
そう。一言でいえば子どもなのです。
これは「元来その人が子どもっぽい(精神年齢が幼い)」などの話では無く。
あくまでも「結婚後、奥さんに対して」と言うのがポイント。
ここには「母:子」の関係。
そして更には「父:母:子」の家庭環境が起因しているのです。
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例えばお母さんが、上げ膳下げ膳でご飯を用意するのが当たり前の家庭に育った男性がいます。
この男性も一人暮らしをすれば、自分の身の周りのことは自分で出来るようになります。
そして恋愛中はその姿を見て、「ちゃんとしている男性だ!きっと結婚してからも自分のことは自分でやってくれる!」 というイメージを彼女に与えます。
いざ結婚後。
男性のモードは「一人暮らしモード」から「家庭生活モード」にカムバック。
またしても上げ膳下げ膳を求めるようになるのです。
家庭で行われる躾の中で、食事一つを例にとってみても
①準備から下げモノ、洗い物まで親がやってくれた。
②準備は親がやって、下げモノは自分でやっていた。
③準備も下げモノや洗い物も、手伝っていた。
この3パターンに分けた時、女性は②もしくは③が多くなります。
「女の子だからちゃんとしなくちゃダメでしょ」のパターンです。
しかし男性は今の時代でも①がかなり多いのです。
(ちなみに山田家はガッツリ③でした。)
よく「ダメ人間の作り方」の手本で、
「母親過保護、父親無干渉」と言われています。
この場合でも、「母親に全てやらせていた」のは元々お父さんですから。
その息子は父親の姿を見て育ち、“家事は母親(奥さん)に任せきり”が当たり前の家庭像として刷り込まれます。
つまり「結婚して急に変わった」ような男性は、既に幼少期から両親の姿を見て育つことで、そのような家庭像しっかり刷り込まれていることになります。
要は「結婚して急に変わった」のでは無いのです。
「元々そういう家庭に育った=それが当たり前の家庭像として植えつけられている」のです。
さて困った。
元々植えつけられているものを、新妻はどうしたらよいのでしょうか。
求めれば喧嘩になります。
放っておいたら何もしなくなります。
さぁどうしましょう。
解決方法は次回に。
人はつねに自分の幸福を望むものだが、
つねに幸福を見分けることが出来るわけではない。
(ジャン=ジャック・ルソー)
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