【もう結婚式は家族だけで良いんじゃないかな】
大阪の2025年は正に「大阪・関西万博」一色に染まりました。
主要ターミナル駅は外国人観光客でごった返し、国内移動もままならないような混雑っぷり。
宿泊施設は高騰化し、主要エリアはマンションが軒並みホテルや民泊へと姿を変えています。
さて。そんな大阪の結婚式事情。
今夏はやはり「ホテルの高騰化」が大きく影響した模様。
遠方から親族やゲストを招くとなると、その移動や交通費、宿泊にも気を配らねばなりません。
とはいえそのホテルが高騰化。
2020年頃まで:6,000円/1泊
コロナ禍:4,000円/1泊
2025年夏:20,000円/1泊
体感こんな感じです。もう迂闊に飲み歩いて「おっ!帰るの面倒くさいから泊まっちゃおっか!」なんてことも出来ません。
4回分の飲み代が吹っ飛びます in OSAKA。
ウェディング業界もその影響を受けており、
「遠方から大勢呼ぶとホテル代だけで破産…」
「家族だけにしようか」
「来年落ち着いてからにしようか」
そんな判断をされる新郎新婦さんが多かった模様です。
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結婚式の事情も近年様変わり。
2010年(震災前後),2020年頃(コロナ禍前後)を境に10年くらいのスパンで大きな変遷を経ているように見受けられます。
この15年間大阪の「婚礼業界」を見てきた私として。
結論としては
「もう結婚式は家族だけで良いんじゃないかな」ってことです。

儀礼的,儀式的な冠婚葬祭としての「結婚式」は親族,家族だけで厳かに。
神前式,教会式,仏前式。自宅や料亭での人前式でも良いし、入籍や結納と合わせたっていい。
その後カジュアルなアフターパーティ的「お披露目」をご友人や大切なお仲間と。
これが令和以降,2025年以降の結婚式。スタンダードになりそうな予感がしています。
いや、そうなってほしいという願いかも。

家族だけの挙式ならば挙式や衣装、美容やカメラマンを入れても30万円前後。
食事会をしたって+20万円くらい。まぁ食事会くらい家族みんなで出しましょうよ。ねぇ。(っていつも思ってる)
アフターパーティはレストラン&会費制なら新郎新婦の持ち出しは10万円前後でも出来ちゃう。
高額なお祝いやご祝儀,不要な返礼品だって要りません。
時代は「消費」よりも「体験」に。
「物質」よりも「ココロ」にシフトしているのです。

これから必要なのは業界も消費者もその意識をアップデートしていくこと。
・結婚式はこうあるべき,こうあるもの
・〇〇の結婚式はこうだったから
・△△よりもみすぼらしい結婚式は出来ない
たかが40年くらいの慣習や、下らない比較やプライドとお別れすることです。要りません。
幼いころみんな言われたでしょ。「よそはよそ!うちはうち!」って。
で、結局。
その価値観を捨てきれない結婚式業界が置いていかれてしまった(顧客を置いていってしまったとも言う)
結果、世の中の50%は「ナシ婚」(結婚式的儀式を行わない)という結論に至ってしまったのです。
それもまぁ、ひとつの選択肢。
でもね、これは力強く言えるんです。43歳,業界歴15年の私だからこそ。
「結婚式は絶対にやった方が良い」です。
仮に私がこの業界に関わっていなくても、今はそう言います。利益とか誘導とか抜きにして、ね。
その理由はまた次に。

